連休を利用して実家へ帰ることにしていたのですが、次男が電車の中で体調を崩し自宅に戻るという今まで経験したことがないことが起こってしまいました。
自宅から私の実家までは電車で約2時間。ちょっとした旅です。
電車の中で本を読んだり、ゲームをしたり。。。私と次男は好きなことをして過ごすという楽しい時間なのです。
最寄り駅から約15分位は混んでいて座れないのですが、それを過ぎるとだいたい座れます。でもその前から急に座りたいと言い出した次男。私がどうしたの?と問いかけると「なんか気持ち悪くって」と言い出したのです。
電車に乗って20分。
電車を降りたいと言ったので次の駅で降り、駅のホームでしばらく座っていました。
次男の話によると近くにいた女性の香水がきつくて気持ち悪くなり、頭も痛くなったというのです。私には感じなかった香りですが次男には嫌いな香りだったのだと思います。
今は香りが溢れていて洗剤、柔軟剤、香水、消臭スプレーなどなどたくさんあります。体調が良い時には良い香りでも頭痛だったり気持ち悪い時には正直、近づかないで!と思ったりします。
「化学物質過敏症」ってご存知ですか?
柔軟剤などの化学物質がめまい、頭痛、吐き気などの体調不良を引き起こしひどくなると大勢の人が集まるような場所に行けなくなってしまうというのです。
これは誰にでもなる可能性があるらしいので怖いですね。
話はそれてしまったのですが、香りが原因で気持ち悪くなり、頭痛を起こしてしまった次男。
とりあえずは外に出で気分を変えてみようと言いました。
でも、もう歩くことがやっとで改札を出たとたんに吐き気、軽くおう吐をしてしまい、くちびるは真っ青。これ以上歩く事もできないだろうということで駅員さんに相談し、駅員さんの休憩室で休ませていただくことになりました。
ソファで横にならせてもらい、かなり辛かったのでしょう。すぐに寝てしまいました。
その間も温かい言葉をかけてくださり、心配してくれました。
本当だったらゆっくりとお昼休みをとる貴重な時間だったはずなのに、次男のために薬まで買いに行ってくれるという方までいました。
女性の駅員さんもいらしたのですが、その方とお話しできたことも私は良かったです。
「思春期で大事な時から、色々と体も変化してくるね。男の子は特にお母さんのことを守ろうと頑張ってしまうところがあるからね。時々は休ませてあげてね。」と・・・
つい、私も主人の愚痴を言ってしまうことがあるのでそこは気を付けなきゃと改めて思いました。
2時間経過しても頭痛は治らず、吐き気も収まらず、約3時間後はおう吐してしまいました。その時はビニール袋をすぐに用意してくれて床を汚さずすみました。
おう吐した次男はその時にはかなりすっきりしたようで、今のうちに帰る決断をしました。とても電車では帰れそうになかったのでタクシーで帰宅することに。
駅員さんは荷物を持ってくれて、タクシーを捕まえてくれて、無事帰宅することができました。
今までこんな経験がなかった私は本当に駅員さんたちに感謝するばかりす。
ありがとうございました。
次男ですが帰宅後、1度おう吐をしましたがそれ以降はおう吐もなく頭痛も治り今は元気。昨日のことは何だったの?と思うほどです。
こんな形でしたが、以前から乗りたがっていたタクシーにも乗ることができて本人は喜んでいますが・・・
何よりも、駅員さんたちがとても心配してくれたことに感謝していて、自分も駅で働いて困っている人がいたら助けてあげると言っていました。
その位、今回の出来事は次男にとっても貴重な経験だったのだと思います。
自分ひとりでは生きていけないこと。いつも誰かに支えてもらいながら生きていること。
改めて感じる日でした。